Always Railways (3)御茶ノ水散歩

「レモンを投げないで」という注意があったとか、なかったとか。

さだまさしの「檸檬」の舞台は御茶ノ水駅のすぐ近くです。湯島聖堂(写真1)の白い階段に腰を掛け、盗んだ檸檬を日に翳していた君が聖橋(写真2)からそれを投げます。中央線快速の赤い車両や各駅停車のレモン色の車両がそれとすれ違い、砕き、檸檬は神田川に波紋となっていきます。

写真1 湯島聖堂

写真1 湯島聖堂

聖橋

写真2 聖橋

それを眺めた後、御茶ノ水駅に沿った茗渓通りをスクランブル交差点まで進んでください。ここまでが檸檬の世界です。途中に画材店「LEMON」(写真3)もあります。

写真3 LEMON

レモン    御茶ノ水駅スタンプ

 
聖橋口の改札から出てすぐの聖橋に立ちますと、湯島聖堂の木立が間近に見えます。徳川家光が林羅山に開かせた私塾は上野だったと思います。五代将軍綱吉が移した先が今の湯島聖堂一帯です。
聖橋を渡り、相生坂を進んだ途中に湯島聖堂の入り口があります。その先に昌平坂があります。昌平坂学問所という名称を思い出される方も多いと思います。歴史散歩ができます。

聖橋はアーチの美しい橋で、関東大震災の復興橋梁として架けられたものと言われています。御茶ノ水橋からもその全景を見ることができますが、今は工事現場が少し手前を遮っています。湯島聖堂と日本ハリスト教会復活大聖堂(通称ニコライ堂)に挟まれ、ふたつを繋いでいるところから聖橋と名付けられたと、常盤新平氏は言っています。1)

 
池田坂

写真4 池田坂

 
画材店「LEMON」のあたりを左に折れ、丸善の横のお茶の水仲通りを降りて行くのが池田坂(写真4)、別名唐犬坂です。池田政長という人に始まる九百石の旗本のお屋敷があったようです。
ニコライ堂を垣間見て、坂の途中にドトールコーヒー、下った左側にキッチンジローがあります。少し静かなところで休憩したい時、お腹がすいてがっつり食べたい時にいいところです。もっとボリュームが欲しいときは神保町のカロリーがすぐそこです。楽器店の多い賑やかな通りを歩かれたいときは明大通りを降りてください。

聖橋からは頻繁に行き来する快速電車、各駅停車の車両、そして神田川を渡る地下鉄丸ノ内線の車両が良く見えます(写真5)。今ではJRの列車は歌のような全面塗装ではなく、シンボルカラーを帯塗装しています。
丸ノ内線の車両は新しいものも、以前のものもあります。川面の風に吹かれながら眺めてみてください。

神田川を渡る地下鉄丸ノ内線

写真5 快速・各駅・丸ノ内線

 
 

1) 常盤新平:池波正太郎の東京・下町を歩く ベスト新書 2012年 196頁

 

 

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Always Railways
(1)東京駅小景
(2)紅花の里、仙山線高瀬
(3)御茶ノ水散歩
(4)鉄道本の一大集積地と神保町徘徊
(5)寝台急行「はまなす」に乗る函館小旅行
(6)飫肥を周ってJR最南端の駅で開聞岳を見る旅
(7)夕陽と萬代橋の街、柳都新潟
(8)原鉄道模型博物館と鉄道発祥の地、横浜
(9)留萌本線の日、増毛、そして明日萌
(10)新幹線列車名雑感
(11)ホームから海が見える駅
(12)江ノ電で行く海街散歩
(13)ダルマ駅を訪ねて(前編)

 

2015年01月07日 | Posted in 鉄道コラム Always Railways | | No Comments » 

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